社内コミュニケーション研究所 > コラム

コラム 2008年06月

「褒める」から「褒め称えあう」へ

投稿者: 研究所 所員 日時: 2008年06月26日 21:35 | コメント (0) | トラックバック (0)


 「褒める」という行為は、子供の教育など人材育成の観点で語られることが多い。企業においては部下の育成や、コーチングなどのひとつの手法として「褒めて伸ばす」ために活用されてきました。ところが、最近の傾向としては、「褒める」から「褒め称えあう」に変化してきており、企業の「文化」として語られることが多くなってきているようです。今月号の特集で取材したANA(全日本空輸)さんも同様です。

 上司が部下を褒めるだけでなく、現場のメンバー同士が褒めあう、称えあう、感謝しあうのは、お互いの力を引き出して組織としてさらに力を発揮するためです。自分という一個人にとって感謝したいことを褒めるだけでは、組織としての力を引き出していくには不十分です。なぜなら、それは当人同士の間で完結するものであり、周辺の人にとっては関係ないものになってしまうからです。それゆえ、周囲の人々を巻き込んでお互いに褒めあうようにすることが肝心ですが、そのためには、周囲の人々と褒める基準を共有することが必要です。基準となるものの例としては、その組織で共有されるべき価値観やビジョンなどが挙げられます。褒め称えあうことを組織内で広げようとするのであれば、その価値観に深く共感している人から褒めるという行為を実践していくことが重要です。褒められた人は、自分が認められていると感じ、自分の強みを認識し始めます。それと同時に、褒められることが人を幸せにすることを理解し、周囲の人にもやってみようと思い始めます。これが連鎖反応につながっていきます。こうしたことを積み重ねていくと、その組織の価値観がより浸透していくことにもつながります。 さらに褒める行為自体を、冊子やWEB上で紹介するなど周囲の人に向けて視覚化していくとさらに連鎖が強まります。最近はこうした褒める行為のきっかけや連鎖する仕組みを会社側が用意するようになってきているようです。

 ちなみに、私の会社ではサンクスカードというものがあります。それは、対象となる人の行為のみでなく、その背景にある考え方や想いを含めて褒めるようにしています。

PAGE TOP