遊撃手を育てる
日時: 2009年02月27日 18:21 | コメント (0) | トラックバック (0)
遊撃手というと野球のことを思い浮かべる方が多いと思う。もともと英語では「ショート・ストップ」と呼ばれる野球の守備のポジションのこと。日本では明治時代に、状況に応じて前後左右に守備位置を移動し守りを固める役割を担うことから「遊軍」のような存在として捉えられ、「遊撃手」という名称で呼ばれるようになったと言われている。今回の話は、組織内の遊撃手、すなわち企業や組織の置かれた状況に応じて機敏に判断して動き、組織間の連係プレーを良くする人たちのことについてである。
最近、企業内の複数の部門が参加するプロジェクトのファシリテーションを任されることが多くなってきた。部門ごとそれぞれにミッションや目的があり、複数部門が集まるとその利害関係が複雑になり、プロジェクトの方向性と部門のミッションとが相反することも出てくる。こうした問題を解決するために、外部の視点から全体最適の方向へと議論を進めていくことになる。不思議なことに必ずと言っていいほど、こうしたプロジェクトには「遊撃手」のような社員の方が見つかる。それぞれと話をしてみると「人と人をつなげて新しいものを創りたい」「改善点が見えてしまうと気持ち悪くて放っておけない」など、遊撃手の原動力はさまざまであり面白い。
組織が縦割りになり細分化されてきたため硬直化しているとか、部門同士の横断的な協力や連携が行われにくくなっていると言われて久しい。広報部や経営企画室の方々と話をしても、部門同士の横断的な動きを活性化するためにどうしたらよいのかということに悩んでいることが多いようだ。硬直した組織を活性化するために、組織内の遊撃手を上手に活用することができないだろうか。遊撃手の動きは社内ではなかなか評価対象とはならず見えにくいものではあるが、必ずその組織の中に担い手はいるものである。特に横断的な組織活性化については、遊撃手となるような人を育てることが第一の解決策かもしれない。
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