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特集 2008年05月

天孫降臨の地、宮崎に元気の素を発見!

投稿者: 研究所 所員 日時: 2008年05月29日 15:31 | コメント (0) | トラックバック (0)


宮崎県のワインがアジアNo.1に

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 宮崎県の高千穂は、古事記と日本書紀に出てくる天孫降臨の舞台です。その宮崎に元気なワイナリーがあります。平成6年に宮崎県都農町と地元農協や企業などが出資・設立し、10年以上連続で黒字を続ける第3セクターの超優良企業、都農(つの)ワインです。世界的権威「ワインレポート2004」で、アジアの中で「将来期待できるワイナリー」第一位、「最もお買い得なワイン」第一位に選ばれて以来、毎年連続して賞を獲得、最新の「ワインレポート2007」でもアジアで「最もエキサイティングなワイン」第一位と評価されています。我々は、先日、元気の素を探しに都農ワインを訪問してきました。
 これまで宮崎は、雨が多くブドウとワインには不向きな場所だと言われてきました。しかも、都農ワインが食用の余ったブドウを有効活用するために設立された経緯もあり、「世界一のワイナリーにする!」と宣言して工場長に就任した小畑暁(おばたさとる)さんは相当の苦労をされたそうです。小畑工場長の情熱と豊富な経験が、この偉業を成し遂げる原動力となりましたが、それを支えた人達がこれまた凄いのです。


おいしいワインはブドウの元気から

「アジアNo.1となるワインには、どこにも負けないおいしく元気なブドウが必要だった」と小畑工場長は言います。このブドウ作りを支えているのが、地元の有機栽培研究会のリーダーで土のマジシャンとも異名をとる三輪晋さんと、農家の皆さんです。
 三輪さんは、「特別なことはいらない。植物が元々持っている力を引き出していくこと。まずは土壌を生き返らせることが肝心だった。」と語ります。おいしいブドウや野菜を作るには、基礎である土壌のこと、特に土の発酵の仕組みをよく知る必要があるそうです。また、植物のことを再度研究し、これまでの自分の知識を一度捨てて、五感を研ぎ澄まして観察することが大切だそうです。しかし、この三輪さんの考え方は、従来の農法とは大きく異なるため、始めは協力者を得るのが非常に難しかったといいます。この時、大きな力となったのが、三輪さんの情熱と食べ物に関する考え方に共鳴した地元の農家の皆さんでした。


人が発酵する?土壌の改革

 三輪さんに、おいしい果物や野菜を作る秘訣は?と聞くと、「永遠に未完成。これ完成なり」と今も研究に余念がありません。しかし、土壌改良など技術的な要素は全体の3割程度。一番大事なのは、果物や野菜を作るその人となりということ;

  • 心から「おいしい果物や野菜を作りたい」と思っているかどうか
  • 共通の想いを持った仲間を持っているかどうか
  • 自分の成長を楽しめるかどうか

つまり、農業を通して人をつくる、「人ごと発酵」がそのお答えでした。
今回の取材で、5名の農家の方々とお会いしました。皆さんが口をそろえて

「おいしい野菜や果物をつくり、食べ物で人を元気にしていきたい」
「去年よりももっとおいしく。毎年新しい発見があり本当に楽しく仕事ができています」

と話され、イキイキと目を輝かせているのです。「失敗と書いて、経験と読む」取材でお会いした方の発言ですが、この一言にすべてが集約されていると思います。
こうした向上心溢れる方々の情熱が一点に集中し、大きなパワーを生んだのは間違いありません。そのパワーでブドウやワインだけでなく、人そのものや町全体が元気になっています。


おいしい野菜は人を元気にする

 こうした素直で、心の豊かな人の育てた果物や野菜は、おいしくなるだけでなく、良い‘気’を持っているのだそうです。
「良い野菜や果物は、良い気(波動)を持っていて、それを食べた人間は、元来持っている波動と共鳴し健康になっていく」

なんだかよくわからない話のようですが、天孫降臨の地、神々の住む宮崎県だけに素直な気持ちで聞くことができました。実際にサヤインゲンをいただきましたが、野菜嫌いの私でも、苦味やえぐ味、青臭さがなくパクパクと食べられました・・・


素直な心、無邪気な心、好奇心で楽しくなる


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 宮崎県都農町のおいしいワインの裏には、小畑工場長の情熱と、三輪さんらの土壌作りと、その考えに共鳴し、おいしいブドウを作りたいという農家の方々の思いがありました。こうした人々の営みが元気の源です。

 さて、今回お伺いしてきたお話は、農業の世界だけの話なのでしょうか?

 私たちの世界、いわゆる会社勤めにも共通項がありそうです。「不機嫌な職場」という本がベストセラーになってしまうほど、企業の職場環境や企業風土というものが悪化してしまっています。良い商品サービスを作ろうと思ったら、まずは企業の中の組織が元気にならないといけない。その組織を元気にするためには、まずは土壌すなわち企業風土と人について見つめ直す必要がありそうです。そして何よりも働く私たち自身が、自分の働く会社と共鳴し、共通の目的を持った仲間と一緒に仕事をすることを楽しむ素直な心、無邪気な心、好奇心を大切にしているかどうかが問われているのです。

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